スケートボードと聞いて思い浮かべる音楽のジャンルって何ですか?ヒップホップ、ロック?年齢にもよると思いますが、スケートに馴染みのない方はヒップホップ思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、スケートロック、スケートコアなどの言葉があるくらい、どちらかと言えばロックの方がスケートとの繋がりは強いのです。
元々スケートボードはサーフィンの練習用として生まれているため、サーフ・カルチャーに属されるものでした。60〜70年代のサーファー達が聴いていた音楽と言えばロック。その後、80年代になるとストリート・スケートが台頭し、サーフ・カルチャーとはまた別の道を歩き始めることになります。80〜90年代、ストリートカルチャーと結びつきを強めたスケーターは、ロックやパンクの延長としてハードコアやスラッシュ・メタル、そしてストリートから生まれたヒップホップを聴くようになりました。
日本でスケートのイメージとしてヒップホップが強いのは、ストリートの流行に敏感なスケーターが、90年代以降台頭してきたヒップホップを聴いていたことも要因としてありますが、スケーターのオーバーサイズのファッションによるイメージが強いのかと思います。
さて、10年代以降はどうなのでしょうか?実は、ハウス・テクノなどダンスミュージック、エレクトロニックミュージックとの関係を深くしています。スケートビデオでもダンスミュージックが使用されることが増えてきています。UKの「Palace Skateboards」からデトロイト・ハウスの中心人物「Theo Parrish」のEPがリリースされたことも話題となりました。日本でもスケートとダンスミュージックとを密にしたレーベル「Hole and Holland」があります。
Palace Skateboards
http://www.palaceskateboards.com
HOLE ANS HOLLAND
http://hole-and-holland.com
この様にいつの時代もスケートボードと音楽は切っても切れない関係にあります。
「10年代以降のスケートボードをフィーチャーしたミュージックビデオ10選」様々な音楽ジャンルでスケートボードがフィーチャーされていますのでチェックしてみてください。
1. Jon Hopkins – Open Eye Signal
2015年のHOSTESS CLUB ALL-NIGHTERに出演するなど日本でも人気の高いJon Hopkinsの作品。個人的に2013年のベストミュージックビデオでした。スケートボーダーのChris Channが街や広大な平原を永遠とプッシュし続けるMVです。音楽と映像の質感がマッチしてとても美しいMVに仕上がっています。
2. Jamie xx – Loud Places (ft Romy)
The XXのメンバーであるジェイミーのソロ「jamie xx」。The XXのボーカルであるロミーをフィーチャーしたのドラマチックなナンバー。ジェイミー、ロミー2人がロンドンの街をスケートボードで駆け抜けるMV。スケートボードできるカップルっていいですね。
3. C2C – Down The Road
フランスの超人気DJチーム「C2C」の大ヒットナンバー。ダリの様な口髭とサイケ、ヒッピーな格好でライドする唯一無二のプロスケートボーダー「Richie Jackson」が出演したMV。トリッキーな映像も面白いですが、彼のスタイルだけで絵になります。
4. Joywave – Somebody New
USのインディーロックバンド「Joywave」。大勢のスケーター達が街中でありえないトリックをかます映像が面白い。危ないので絶対に真似しないでください笑
5. Lilly Wood & The Prick – Prayer in C (Robin Schulz remix)
フランスのオルタナティブロックデュオ「Lilly Wood & The Prick」の曲をドイツの人気トロピカル・ハウスDJ「Robin Schulz」がリミックスした楽曲。映像も音もオシャレ!そして仮装したスケーターたちがクール!
6. Michael Calfan – Treasured Soul
フランスのハウスプロデューサー「Michael Calfan」のサマートラック。女性スケーター達がロングスケートボードで街中やプールを走り抜けるMV。やっぱり夏とギャルとスケートボードの組み合わせは鉄板。
7. Warpaint – Disco//Very – Keep It Healthy
オシャレな若者に大人気なUSの女性4人組オルタナティブロックバンド「Warpaint」のMV。オルタナティブロックとスケートボードの相性はSonic YouthやBECK、Dinosaur Jrが証明済み!後半ではメンバー達も滑っています。
8. The Moth & The Flame – Young & Unafraid
USオルタナティブロックバンド「The Moth & The Flame」。現在62歳になるスケートボーダー「Neal Unger」。映像の中で何度も転びますが、トリックを決めたあとの笑顔が本当に嬉しそうです。中々できる事ではありませんが、いつまでも若い気持ちとチャレンジ精神を持っていたいという刺激を受けるMVです。
9. The Ting Tings – Hang It Up
UKのポップデュオThe Ting Tingsのオルタナティブ・パンクなナンバー「Hang It Up(あきらめる)」。スペインのパークで撮影されたMVです。スケーターが転びまくっているのは、才能がなくてもあきらめるなというというメッセージが込められています。
10. Red Hot Chili Peppers – Dark Necessities
みんな大好きレッチリの今年2016年に5年ぶりのリリースとなったアルバムのリードトラック。女性ロングスケートボーダーがフィーチャーされたMVです。
11. Deftones – Romantic Dreams
スケートボードとも関わりの深いニューメタルバンド「Deftones」のMVです。スケーターが街中をナイトクルーズするMV。Deftonesはこの他にもスケートボードをフィーチャーしたMVを撮っています。
12. Kenichiro Nishihara – my leaving feat. mabanua
ラストに日本のアーティストもセレクト。ドラマーとしてだけではなくプロデューサーやボーカリストとしても活動を広げるmabanuaをフィーチャーした「Kenichiro Nishihara」のジャジーでメロウなトラック。スケートボーダーの「Naotaka Ohya」が東京の街をクルーズするMVです。
10選と言いつつ12のMVを紹介してしまいましたが、それほど多くのスケートボードをフィーチャーしたMVがあります。これを観てスケートボードビデオに興味が出てきた方は、スケートボードブランドやチームから多くのDVDがリリースされているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。